電動歯ブラシ

前回の更新から少し間が空いてしまいましたが続きの説明をしていきたいと思います。

まず電動歯ブラシについて。そもそも電動歯ブラシは手に障害がある人のために開発されました。ヘッドが回転するもの、往復運動するもの、微振動するものなどが開発されましたが（超）音波歯ブラシの登場でさらに各社製品の種類も拡大しています。ブラシが勝手に動いてくれるので一見優れているように感じます。では本当に手磨きよりも優れているのでしょうか。

答えはYesともNoとも言えます。

まず手磨きと電動歯ブラシ、（超）音波歯ブラシの清掃効率を比較した論文を読んでみると「有意差が認められない」という答えをよく見かけます。もちろんどちらかが優れているという文献もあり答えが出ていないのが現実なのです。

ではここからは私の考えです。まず電動、（超）音波は手磨きよりも確かに汚れの除去は効率良いと思います。ただしそれは説明書に従って磨いた時のこと。各メーカーは、その歯ブラシにとって最良のプラーク除去の方法を記載しているはずです。それを守らなければ何の意味もないかと思います。説明書を熟読してそれを守って頂きたいと思います。また歯磨き剤の付け過ぎもよくないと考えます。以前もお話ししましたが歯磨き剤には発泡剤が含まれていることが多いです。それを電動で動かせば手磨き以上に発泡し、「磨いた気になってしまう」事がよくあります。

以上のことから私は手磨きをまずおこない、それの補助として電動・（超）音波歯ブラシの使用をおすすめしています。どちらも利点がありますのでそれを補い合うことが重要かと思います。夜だけでも構いません。併用することで、より効率よくブラッシング出来るのではないでしょうか。