歯のクリーニングを受けていると指摘されやすい歯石。ではそもそも何が悪いのでしょうか。
カテゴリー: 歯周病
現在ご使用の歯磨きペースト(歯磨剤)はご自身に合っていますか?
冷夏が過ぎ、10月なのに暑い日が続きますね。
久しぶりの更新になってしまいました。今回は自分の知識の整理整頓も込めて、歯磨きペーストのお話です。
今やドラッグストアーやコンビニでも歯磨きペーストは様々なものが売られています。皆さんは漠然と購入し使用していませんか?ご家族が使用しているから同じものをそのまま使用していませんか?
肌が弱い方や用途によって化粧品も使い分けますよね。シャンプーやコンディショナーも毛質によって自分に合うものを使用し、男性でもシェービングジェルやヘアワックスなど使い分けていると思います。お身体に使用するものですから何でも良いとは行かないはずです。それは歯磨きペーストも同様で、個人に合ったものを使用しないと、歯や歯ぐきを痛めてしまうこともあるのです。そこで今回は歯磨きペーストのお話をしたいと思います。
まず重要なのはいくら良い性能、高価な歯磨きペーストを使用しても、正しくブラッシングが出来ていないとその効果は僅少だということです。当院では磨き方のお話をするときにブラシの毛先が当たらないと清掃の効果がない事をお伝えしています。電動、超音波歯ブラシも同様です。歯磨きペーストには発泡剤というものが含まれている場合があります。磨くとブクブク泡状になって、お口の中の隅々まで行きわたり効果を発揮させようとしますが、それがかえって磨いたつもりになることを危惧し、患者さんにペーストは使用しなくてよいという先生もいらっしゃいます。私もそう思います。それを踏まえたうえでお読みください。
歯磨きペーストの裏面を見てください。成分表が載っていると思います。主な成分の効果を挙げてみたいと思います。参考にしてください。
歯質強化・・・フッ化ナトリウム モノフルオロリン酸ナトリウム
殺菌・・・CPC(塩化セチルビリジニウム) IPMP(イソプロピルメチルフェノール) クロルヘキシジングルコン酸ジカリウム クロルヘキシジン塩酸塩
消炎・・・グリチルレチン酸ジカリウム β‐グリチルレチン酸 サリチル酸メチル
引きしめ・・・塩化ナトリウム アラントイン
血行促進・・・塩化ナトリウム 酢酸トコフェロール(ビタミンE)
細胞機能促進・・・塩酸ピリドキシン(ビタミンB6) 加水分解コンキオリン
色素沈着予防・・・ポリリン酸ナトリウム ゼオライト
プラーク分解・・・デキストラナーゼ
知覚過敏抑制・・・乳酸アルミニウム 硝酸カリウム
発泡剤・・・ラウリル硫酸ナトリウム
研磨剤・・・リン酸水素カルシウム 水酸化アルミニウム 無水ケイ酸 炭酸カルシウム
潤滑剤・・・グリセリン ソルビトール
粘結剤・・・カルボキシメチルセルロスナトリウム アルギン酸ナトリウム カラギーナン
香味料・・・サッカリンナトリウム メントール ミント類
保存料・・・安息香酸ナトリウム
こんなものでしょうか。
虫歯予防がしたいな、よくコーヒー飲むなぁという方には歯質強化と色素沈着予防を含んだものを使用した方が良いということです。通常であれば成分が多く含んだものから記載するはずなので、それによって判断して頂きたいですね。
先ほどお話しした発泡剤は昨今、口腔乾燥症を誘発しやすいという報告もあります。また研磨剤が多く含まれているのも問題です。歯が丈夫な人でも週に2、3回程度が望ましいと思われます。
歯周病と全身の健康
梅雨入りしましたが、やっとまとまった雨が降っていますね。
歯の磨き方
大人になってからなかなか歯みがきの指導を受ける機会って減りますよね。
また道具も電動歯ブラシや歯間ブラシ、フロス(糸ようじ)など多種多様にわたり、どれを使っていいかわかりにくいと思います。
歯科の先生によって、また各メーカーの推奨によって異なりますが基本的なお話をしてみたいと思います。 続きを読む 歯の磨き方
歯みがき剤の選択
歯ブラシの選択
歯科医院で治療の基本となる歯周病も虫歯も、ほとんどの原因は食後の食べかすにあります。食後30分以内にしっかり歯ブラシで汚れを落とすセルフケアが大事になります。いくら定期的に歯医者さんに通っても、それを怠ると知らず知らず病気が進行してしまうことが多いのです。
ではどのような歯ブラシでどのように磨いていけば良いのでしょうか。また歯みがき剤はどのように選べば良いのでしょうか。患者さんから質問が多かったので簡単にまとめてみたいと思います。